《昂ぶる気》も《張る気》の子気として生じる。
張る気が逸る気に変化しないで、なんとか張る気を保っていると、その結果としてそれなりの功績があがる。その場合、その人の器が小さかったり気質に偏りがあったら、自然に昂ぶる気に変質してゆくようだ。
昂ぶる気の表われ方として、自己主張がとめどなく続いて他人を圧倒してしまうことが多い。一冊の本を読むとすれば、半分も読まないのに全部理解できたというし、人の意見も全部聞かないうちに批判したりする。十万、二十万の金を手に入れると、百万、千万の金を稼ぐのはわけもないことだと豪語する。
世の中の半端な半英雄や半聡明な人間は、すべてこの昂ぶる気の持ち主だから大成することはできない。ひとたびこの気が生じると、張る気のはたらきが正常に作用しなくなってしまう。たとえていうと、南海において潮が満ちてくるとき強い南風が吹くと、いわゆる《潮ぐるい》となって正しい《潮信(潮時)》が失われてしまうのに似ている。規則正しい本来の進潮(張る気)に時ならぬ南風(昂ぶる気)が乗ってしまうと、天の運行さえ狂いが生じてしまうのである。このように、《張る気》のあとには《昂ぶる気》が生じやすいことを知らねばならぬ。
今日の充填治療59(隣接面CRの作り方)
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20代男性、左上4、遠心隣接面カリエス、外傷性のカリエス他院で神経を取って被せるしかないと言われたとか。この神経を取って被せるというのが歯科業界のビジネスモデルとなって久しい。100年以上はやっていると...
13 時間前
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